ダイエットブログ

痩せてる人が食生活を見直すのもダイエット

痩せている人に「食生活を見直してダイエットしたら?」と聞くことは一見間違いだと思われそうですが、実は痩せている人が太ることもダイエットだったりします。もちろん、太っている人に「痩せる食生活に変えてダイエットしたら」と聞くことは間違いではなく(相手方に失礼にあたる可能性はありますが)、痩せている人の食生活などを参考に痩せることがダイエットだということは否定しませんが、言葉の意味を知ることで、痩せることも太ることもダイエットだと納得することができるはずです。

痩せるも太るもどっちもダイエット
llustration by 日暮ろこ子

痩せている人の食生活を見直す?

一般的には、痩せている人は食生活に問題がなくダイエットが必要ない人であって、ダイエットというと「痩せる」という意味と思われることでしょう。同様に、太っている人にはダイエットで食生活を見直し「痩せる」ことが必要だと思われるはずです。

さらに、ダイエットを「食べる量を減らすこと=食事制限」という意味でとらえている人ならまだしも、極端な人になると「食べない」という意味だと思っている人さえいるのかもしれません。

ダイエットの本当の意味は食事療法

しかし、ダイエットの本当の意味は「食事療法」を指しています。アメリカ人が「Diet」と言ったら、ほとんどがこの意味です。食事療法というと言葉が堅い感じがしますが、「健康な身体になるための食生活の改善」とでも言うと、しっくりくるでしょう。

そもそも、ダイエット(Diet)の本来の意味は、「政策、方針、計画、戦略」などをあらわしていて、自分で立てた方針や計画をそのとおりに進めていくことを指しています。

そこから転じて、食事について使われるときには「自分の方針に沿った食事」や、「食事を通じての正しい生活」という意味になり、一般には食事療法を指しています。

痩せるための食生活、時には太るための食生活をどのように実践するか

では、人によっては痩せるための食生活ではなく、太るためのダイエットを実践するにあたり、何を参考にすればよいか。誰かに指導してもらうのがいいのか、当然気になるかと思います。

もちろん、情報があふれる現代においては、テレビ、書籍、インターネットなどで、痩せている人の食生活を参考にすることは簡単ですし、痩せるためのダイエット方法もたくさん見つけることができるでしょう。

しかし、簡単にダイエット方法を見つけることができる反面、ある人にとっては有益な情報であったとしても、別の人にとっては有益でない情報もあったりしますので、その情報の取捨選択が多くの人にとっては難しいのも事実です。

食生活の改善ならプロの栄養士

そこで登場するのが栄養士です。栄養士は国家資格で、栄養士の資格名を用いて栄養指導に従事する人のこと指します。正しい食生活のためのメニューを作り、食事法などを指導する職業で、英語ではダイティシャン(Dietcian)といいます。

栄養士になるには、厚生労働大臣が指定する栄養士養成施設(大学や専門学校)で2年以上必要な知識と技能を習得して都道府県知事の免許を受ける必要があり、認定は公益社団法人日本栄養士会が実施しています。また、栄養士の上級資格として医療系の国家資格の管理栄養士があります。

栄養士による食生活の指導

栄養士は、太っている人には体脂肪を減らすような食生活を指導して、逆に痩せている人には体脂肪を増やすような食生活を指導することで、健康的に生活できるようにすること=ダイエットをサポートします。

身体に無理がかからないように食事の内容を見直すことが大切で、少なくとも身体の状態に合わないような食事や、身体を傷める危険性があるような食事制限はダイエットとは言えません。

最近では、特定保健指導の開始もあり、健康診断で栄養士から指導を受けられる機会も増えていますが、ダイエットに特化した栄養士の指導を受けられる民間のサービスも増えていますので、そういったサービスを探すのもひとつの方法です。

Questions and Answers

食事療法とは、どのようなものですか?

食事療法は治療のための食事のことを指し、その基本は、1日に必要なエネルギー量が適切な範囲内にすることと、疾患や体調によって減らすべき栄養素が決められていることとなります。

例えば、糖質や脂肪、たんぱく質や塩分などの量です。ダイエットに最も効果的な食事療法は、糖尿病の食事で、低エネルギー量で、栄養素のバランスが最も取れています。そのため、ダイエット食として、糖尿病の食事療法をすすめる医師や栄養士も多くなっています。

栄養士になるには、どうすればよいですか?

栄養士になるためには厚生労働大臣認定の栄養士養成学校に指定されている大学や短大、栄養専門学校で指定の単位を取ると、卒業と同時に栄養士になることができます。

以前は通信教育や夜間部の学校で学び、国家試験を受ける方法もありましたが、今では最低限2年間、専門課程を学ばなければならなくなりました。